手あれ(手湿疹)
冬場に多い手あれですが、夏場でも手あれに悩んでいる方も多いと思います。 冬場では、空気が乾燥して、カサカサして、ひび割れが生じるタイプのもので、夏場になると指の先に小さい水ぶくれが出現し、痒みを伴うタイプの物で、ブツブツが乾いてくると皮膚が硬くなり皮がむけてくる事があります。
手あれの原因
原因は人それぞれ様々ですが、乾燥や水仕事、汗、洗剤、ゴム手袋、髪染め液、シャンプー、消毒液、セメントなど手に触れる様々なものが要因となります。
冬に多いタイプは、空気が乾燥し、皮膚もカサカサのなっているところに水仕事等をすることで皮膚の脂がさらに失われてしまうことによって皮膚のバリア機能が低下し、手あれを引き起こします。
夏場には、汗疱や異汗性湿疹といわれるタイプが多く、手のひらや足の裏の汗腺(汗を出すところ)から出た汗が正常に分泌されずに皮膚の角質の中に貯留して、それが刺激となって湿疹を引き起こし手あれを発生させるものです。強烈なかゆみを伴い、厚い皮膚がはがれていくものと、ほとんどかゆみを伴わずうすく皮が剥けていくタイプのものがあります。
手あれの治療法
治療としては、どのタイプでもお薬を塗っていただくことがとても大切になります。お薬には油分が水分よりも多く含んでいる「軟膏」と水分が油分よりも多く含んでいる「クリーム」があります。またステロイド剤もいろいろな強さがありますし、保湿剤にも数種類ありますので、これらの組み合わせを患者様ごとに適切に選択していくことがとても大切になってきます。